一般的には「きょうばい」と呼ばれていますが、業界では「けいばい」と呼ばれています。
大抵の方は、不動産を購入される場合、銀行などの金融機関のローンを利用されるかと思いますが
その際、銀行はお金を貸す担保として購入される不動産などに「抵当権」というものを設定します。
これは、ローンが払えなくなった際に銀行がその不動産を差押えて売却し、その売却して得たお金から残りのローンの弁済に充てられるという権利です。
この、ローンが払えなくなり銀行が差押えて売却する手続きを「競売」といいます。
競売になってしまいますと、落札者にもよりますが大抵は強制執行という方法で泣こうが喚こうが問答無用で強制的に部屋から追い出されてしまいます。お引越し先が決まっていなければ、路頭に迷う事になります。
競売になってしまってからでは、生活再建を立てるのはとても大変になるでしょう。
住宅ローンを滞納すると、金融機関より
「督促状」が届きます。
個人信用情報に登録され、いわゆるブラックリストに載ることとなります。 以降、金融機関からの借入が出来なくなります。
債権者より今後の返済についての相談のため、
呼び出しがされます。
金融機関より返済計画を変更(リスケジュール)する提案がされます。 その提案に応じられない場合、残念ながら任意売却をせざる負えません。
裁判所から 「競売開始決定通知 」 が届きます。
ここから競売まで一気にカウントダウンが始まります。
実際は退去となるまで約10カ月ありますが、任意売却でのリミットは約7か月です。
競売開始の通知が届いてから約2ヶ月後、
執行官がご自宅へ伺い、室内を調査・撮影されます。
その後、その写真やご自宅の状況までもが公に公開されます。
最低売却価格が決定し、その通知が届きます。
最低売却価格は市場価格のあまりにも低い金額にビックリされる方も多いようです。
ここまで来てしまうと、ほとんど手の施し様がありません。 債権者も手間暇かけてここまできたものを今更キャンセル(取下げ)したくはないですし、キャンセル出来るとしても100万円単位のお金が必要となることがほとんどです。